盆栽の水やりが大切な理由【水やり方法を5ステップで解説】

盆栽の基本知識

盆栽の水やりが大切な理由【水やり方法を5ステップで解説】

あなたは盆栽を育てたいと思っていますか?

盆栽は小さな樹木を鉢に植えて育てる、
日本の伝統的な植物です。

その美しい姿勢や風情は、
多くの人々を魅了してきました。

しかし、盆栽の育成は容易ではありません。

特に水やりは、
盆栽の健康に直接影響を与える重要な要素です。

この記事では、
盆栽の水やりの重要性と、
効果的な水やりの方法について説明します。

とりあえず

  • 毎日、鉢の乾き具合を確認する

ことが最も重要です。

盆栽の水やりが大切な理由

盆栽の水やりは、
盆栽の健康を維持するために非常に重要です。

以下に、盆栽の水やりがなぜ重要なのか説明します。

水やりは、灌水(かんすい)とも言います。

1. 根の健康維持

盆栽の根は小さな鉢の中に詰まっているため、
十分な水分を吸収することができません。

水やりを怠ると、
根が乾燥し、
盆栽が枯れてしまう可能性があります。

定期的な水やりにより、
根の健康を維持し、
盆栽が健やかに成長することができます。

盆栽は植物に対して、小さめの鉢に入れるのが一般的です。

2. 葉の美しさと緑色の維持

盆栽の美しい葉姿や緑色は、
適切な水分供給によって維持されます。

水やりが不足すると、
葉がしおれて枯れてしまうことがあります。

適切な水やりを行うことで、
盆栽の美しさを保ち、
長く楽しむことができます。

3. 温度調節と湿度の管理

盆栽の鉢土は水を保持する性質があり、
水やりによって鉢土の温度や湿度を調節することができます。

特に夏の暑い日や冬の乾燥した季節には、
盆栽が水分不足になりやすいため、
適切な水やりが必要です。

水やりによって適切な環境を整えることで、
盆栽がストレスなく成長できます。

盆栽の水やりの効果的な5つのステップ

盆栽の水やりを効果的に行うためには、
以下の5つのステップを守ることが重要です。

1. 鉢土の湿度を確認する

鉢土の表面が乾いているかどうかを確認しましょう。

  • 湿っている場合は水やりをしないでください

乾燥している場合は、
次のステップに進んでください。

水をやり過ぎると”根腐れ”と言って、根が水に長時間 浸かって、呼吸できない状態になります。

2. 鉢底からの排水を確保する

盆栽の鉢には、
底に穴が開いています。

水やり時には、
鉢底から水がしっかりと排水されるようにしてください。

これにより、
根が水に浸かりすぎないようになります。

盆栽の土は「水が底にスッと抜けていく土が良い」とされています。

3. 均等に水やりする

鉢土全体に均等に水をやることが大切です。

水やりの際には、
水を鉢土の表面に注ぐだけでなく、
鉢土の周囲にも水をまんべんなく与えましょう。

「返し水(かえしみず)」「拾い水(ひろいみず)」 「葉水(はみず)」

  • 返し水 いったん水をかけて浸透させてから、また水をかけること
  • 拾い水 水の浸透が速い鉢だけに、また水をかけること
  • 葉水 葉をめがけて水をかけること

1 水やりの基本です。

基本的に返し水をする、
と考えてください。

2 乾燥しやすい鉢にかける。

と考えれば、
わかりやすいでしょう。

3 植え替え直後に有効です。

真夏の日中は水が熱くなりすぎるので、
避けてください。

葉の汚れも落とすことができるので、
どんな木でも、たまに葉水をしましょう。

葉水の時は、当たり前ですが普通に土にも水をかけます。

4. 適切な頻度で水やりを行う

盆栽の水やりは、
一定の頻度で行う必要があります。

一般的には

  • 盆栽の鉢土が乾燥し始めたら

水やりを行うようにしましょう。

ただし、季節や気温によって水やりの頻度は異なるため、
盆栽の状態を観察しながら調整しましょう。

5. 環境の変化に合わせて調整する

季節の変化や環境の変化によって、
盆栽の水やりの方法を調整する必要があります。

夏の暑い日には、
水やりの頻度を増やす必要があります。

また、室内で育てる場合は、
エアコンや暖房の効果で湿度が低下する可能性があるため、
水やりによって湿度を調整しましょう。

季節ごとの水やり目安

春1~2回朝に1回、夕方乾いてたらもう1回
夏2~3回乾燥の遅い鉢にだけ気をつけましょう
秋1~2回春と違って段々寒くなるので、水やり頻度を下げていきましょう
冬1~4日に1回午後にかけると水が凍るので避けましょう

冬場の乾燥(水切れ)には気をつけましょう。

その他

  • 水道水でもいいけれど、水道水以外が望ましい
  • ホースでかける時は、最初から水をかけない
  • ジョウロの目は細かいほど良い

1 汲み置きの水や、雨水などが良いです。

”もろや”では

  • 井戸水をポンプで汲み上げてホースで水やり
  • ポリバケツに雨水を溜めてジョウロで水やり

をしています。

2 例えば夏場だと、
ホースに残った水が高温だったりします。

基本的に少し様子を見ましょう。

3 細かいほど良いです。

葉に優しくかかりますし、
鉢の土も流れません。

終わりに

  • 乾いたら水をやる
  • 鉢によって乾き具合が違う
  • 季節によって乾き具合が違う
  • 水やりの頻度が多すぎると根腐れする
  • 冬の水やりは難しい

盆栽の水やりは、
盆栽の健康を維持するために非常に重要です。

適切な水やりによって、
根の健康を維持し、
葉の美しさと緑色を保ち、
温度と湿度を調節することができます。

効果的な水やりのためには、

  • 鉢土の湿度を確認
  • 鉢底からの排水を確保
  • 均等に水やり
  • 適切な頻度で水やり
  • 環境の変化に合わせて調整する

この5つが重要です。

盆栽を育てる際には、
水やりに十分な注意を払いながら、
健やかな成長を楽しんでください。

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